MFCの野望・瑞穂風雲録
『SS投稿掲示板@おとボクまとめ』に投稿している作品
「MFCの野望」「MFCの野望・瑞穂群雄伝」の続編
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「ふう…やっと終わりましたね…」
「お疲れ様でした。社長」
社長室の自分の席に座って一息つく瑞穂に、紅茶を入れながら声をかける貴子。
「いくら父様の代理とはいっても、ああいう場は疲れますね…」
「まあ、それも今日で終わりですから…」
4月。新入生が新たな気持ちで新しい舞台に上がる時期。
そしてそのときに行われるのが入学式。それは聖應女学院においても同じことである。
そしてそこで行われる事といえば…
「まさか聖應にこういう形で戻ることになるとは思っても見ませんでしたよ…」
「ふふ、総裁の代理としての入学式のご挨拶、お疲れ様でした」
聖應女学院は鏑木グループによって運営されている。
そのため鏑木グループ総裁である慶行は入学式や卒業式に来賓として招待されており、また式において祝辞を述べることになっている。
もっとも慶行自身が来賓として行く事はなく、代理の人間が代わりに慶行からの祝辞を述べる事が通例になっている。
そして今年はその役を瑞穂が行うことになったのである。
「しかし…幼等部から大学までの入学式全てに代理出席することになるとは思っていませんでした…」
「まあ、通常ではそれぞれ別の者が行くのでしょうけれども、代理とはいえ総裁のご子息である瑞穂さんが行くことになったのですから、どこか一箇所だけというのは差別を感じる人も出てくるのではないかという声もありましたので…」
「確かにそうかもしれませんね。でも各入学式別の挨拶文が用意してあって助かりました…もし自分の言葉で…といわれても、なにを話したらいいかわかりませんでしたし…」
「あら、わが社での入社式の社長の挨拶は、すばらしかったと思いましたが?」
「そっそんなことないですよ。ただ思いついたことを話しただけですから…」
そんな会話が交わされている中、思わぬところで事態は動いていた…。
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